産業労働部次長の斉藤です。
11月18日(金)から20日(日)の3日間、秋田市のあきた芸術劇場ミルハス、文化創造館、にぎわい交流館AU、アトリオン、県立美術館を会場としてKOUGEI EXPO in AKITA(第39回伝統的工芸品月間国民会議全国大会*1)が開催されました。
この催しは、経済産業省が伝統的工芸品に対する国民の理解とその一層の普及を目指し、昭和59年から、毎年11月を伝統的工芸品月間と定めて全国各地で開催しているもので、開催県の伝統的工芸品はもとより、全国の名立たる工芸品が展示即売され、いくつかの工芸品では人間国宝級の名工による製作実演もあります。毎年5万人~10万人の方が来場されますが、この度の秋田大会では初日の夕方に雨が降った他は天気に恵まれ、8万人を超えるお客様をお迎えすることができました。
伝統的工芸品とは、日本各地にある塗り物や細工などで「伝統的技術・技法によって製造されていること」、「製造過程の主要部分が手作りであること」などの要件を満たすものを指します。このうち国が指定している伝統的工芸品は240品目(2022年11月16日現在)あり、これらは地域文化の象徴であり、ものづくりの原点でもあります。
全国の生産額は1974年の3,840億円から1983年に5,410億円まで増加した後は減少に転じ、2020年は870億円と最盛期の1/6以下となっています。秋田県の国指定伝統的工芸品(樺細工、川連漆器、大館曲げわっぱ、秋田杉桶樽)も同様に生産額の減少が続いており、ここ20年で1/3以下に減少し約15億円(2020年)となっています。
また、秋田県では、国指定の4品目に加えて、川連こけし、イタヤ細工、秋田銀線細工、大曲の花火、中山人形を県指定伝統的工芸品に指定し、「第4期あきた伝統的工芸品等産業振興プラン」に基づき、それら工芸品の振興に取り組んでいます。
伝統的工芸品を元気にするため、今大会ではいくつかのトライアルをしています。まずは、若者の新しい感覚を取り込んだ新しい製品の開発です。秋田公立美術大学の学生らのアイデアによる作品は、着色した曲げわっぱ、斬新な配色の漆器、漆塗りのフィギュアなど、海外や若者層など新たなマーケットへの展開を期待させるものでした。また、東北7大学の学生によるアイデア発表会が開催され、生産者とのコラボレーション作品が披露されました。
ご来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。伝統的工芸品は、それを育んできた地域の誇りです。県民の皆様とともに、次の世代に引き継いで参りたいと思います。伝統的工芸品の振興に関して、ご意見ご要望がありましたらお気軽にお寄せください。
*1 第39回伝統的工芸品月間国民会議全国大会
主催:経済産業省、
伝統的工芸品月間推進会議、
一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会、
日本伝統工芸士会、
秋田県伝統的工芸品月間推進協議会
事業:記念式典(伝統的工芸品産業功労者等表彰等)、
伝統工芸ふれあい広場(全国の伝統的工芸品の製作体験)、
全国くらしの工芸展(全国の伝統的工芸品の展示販売)、
日本伝統工芸士会作品展、
秋田県地元催事 等