人気ブログランキング | 話題のタグを見る

成長産業

手術中の癌診断迅速化に関わる特許が特許庁長官賞を受賞しました

 公益財団法人発明協会が主催する2019年度東北地方発明表彰において、「手術中病理診断向け迅速免疫組織染色法(特許第5629850号)」が特許庁長官賞を受賞しました。受賞者は、赤上所長(産業技術センター)、南谷院長(秋田大学医学部附属病院)、小川医師(北秋田市民病院)、戸田医師(秋田厚生医療センター)、加賀谷補佐員(同大学)です。また実施功績賞として、山本学長(秋田大学)も受賞しました。
 この発明は、従来2時間以上を要する免疫組織染色法において、電界撹拌技術により染色処理時間を1/10に短縮させ、術中迅速免疫組織病理診断を可能とするものです。また産学官連携により装置を開発し、2014年に上市しました。
 発明した技術は、これまで撹拌が困難とされたマイクロリットル(μL)オーダーの微量な液滴に対し非接触で変動電界を与えると、液滴は3次元的な上下運動をします。これにより、内容物同士が撹拌され接触頻度が高まり、抗原抗体反応が10倍に促進できることから、染色時間を22分で完了させる装置を開発しました。また、従来の超音波振動法と比較すると、液温の上昇が少ないため、生体試料の変性や蒸散を押さえることもできます。
 本発明により従来と比較すると、迅速性、安定性、信頼性、染色性に富む確度の高い診断ができます。またこれまで2度の手術が必要でしたが、1度の手術で治療方針を決定でき、患者への負担や医療費の削減が可能となります。


手術中の癌診断迅速化に関わる特許が特許庁長官賞を受賞しました_a0133583_09155965.png手術中の癌診断迅速化に関わる特許が特許庁長官賞を受賞しました_a0133583_09161045.png
by sankeibu | 2019-11-29 09:11 | 成長産業

『秋田県庁 産業労働部だより』をお届けします。あきたの産業や経済に関する最新の話題をご紹介します。年4回(5月末、8月末、11月末、2月末)発行


by 秋田県産業労働部