
AI・IoT、データ活用は簡単なことから始めよう
デジタル化、IoT、AIなどの言葉が毎日のように飛び交う世の中にあって、その基盤インフラとなる通信について、これまでと比べると、超高速で大容量の情報を送信することが可能で、超低遅延(通信による遅れがきわめて少なく)で、かつ、同時に多くの接続が可能な次世代通信規格「5G(第5世代移動通信システム)」が2020年に開始される予定となっています。この5Gですが、医師不足を補い、高度医療提供のための遠隔医療、人手不足解消のための建設機械等の遠隔操作等々、様々な社会的、経済的な課題を解決してくれる技術で、地方でこそ活用できる技術と言われています。
通信インフラが益々高度化し、地域の課題も顕在化する中で、秋田県の企業等でもIoT、AI、さらにはデータの活用などに関心があったり、また、何か取り組まなければいけないと認識しつつも、何をして良いかわからないと悩みを持つ企業等の方も大勢いらっしゃるのではないかと思います。私も同じで、地域のために具体的に何をやったら良いのかと思っていました。まずは、課題が何かを明確にすることが大事との話も聞いていましたが、漠然とした課題はあってもそれを突き詰め、具体的な方策までを検討する段階に至るのは難しい状況でした。
こうした中、先日、ある大学の先生のお話を聞く機会がありました。その先生は各地域で実際にデータを取得し、AI等を使って分析、地域の課題解決の実証事業を進めておられます。その先生がおっしゃるには、AI・IoTを使って何か難しいことをやろうと考えがちであるが、既存のものを使い、データを取ることから始める。データを何に使うかは後から考え、まずは、ごく簡単なことからやってみることがポイントとの話をされていました。先生は、実証試験の中で、ごみ収集車にカメラをつけAI等を活用しデータを分析することで、道路の路面標示(横断歩道、最高速度表示等)が消えかかっているのを発見したり、電信柱、ガードレール等への落書きや破損等の発見、さらには、ゴミ集積場1カ所辺りのゴミの排出量までも分かり、そのデータを活用したゴミの減量化などにも取り組むことができるとの話をされていました。
AI、IoT等を使って何かやってみたいと考えている方には、まずは、ごく簡単なことから始めることで、徐々にAI、IoT、データ分析等に関する知見を高めていってはどうかと感じた次第です。

