人気ブログランキング | 話題のタグを見る

幹部ご挨拶

高橋 靖弘 新エネルギー政策統括監からご挨拶

高橋 靖弘 新エネルギー政策統括監からご挨拶_a0133583_19012581.jpg  この4月から新エネルギー政策統括監となりました高橋です。どうぞよろしくお願いいたします。

我が国の主要なエネルギー源である石油・天然ガス・石炭などの化石燃料に対し、風力や太陽光、水力、バイオマス、地熱などを再生可能エネルギーと呼ぶことは皆さんもご存じのことと思います。

 再生可能エネルギーは、自然界に常に存在し二酸化炭素をほとんど排出しない優れたエネルギーですが、このうち、規模の大きな水力発電などを除いたものでコスト高などから普及があまり進んでいなかったエネルギーを特に「新エネルギー」と呼び、地球温暖化防止等の観点などから、国を挙げてその普及に取り組んでいるところです。

 また、本県は古くから石油や天然ガスなどの1次エネルギーの供給県であり、現在もその生産が続いておりますが、風力や地熱などの自然エネルギーにも恵まれており、どちらも発電設備量が全国で3番目となっております。
 

 このような状況を踏まえ、県では本県の有するポテンシャルを最大限に活かし、風力発電など新エネルギーの導入拡大を更に進め、県内における関連産業の振興と雇用創出につなげるため、第2期秋田県新エネルギー産業戦略を今年3月に策定したところです。

 この戦略では、今後10年間で新エネルギーなどによる発電量を現在の約2倍にする目標を掲げており、その間の経済波及効果を約3千億円(運転に伴う効果を含む)と見込んでおります。同時に、発電事業は運転開始後継続的なメンテナンスが必要なことから、この分野におけるメンテナンス関連産業の振興と人材育成に重点的に取り組むこととしております。

 また、風力発電については、これまでの陸上に加え洋上風力発電の導入を促進することとしており、現在、秋田港・能代港における洋上風力発電事業について、県が公募により選定した事業者を中心に事業化に向けた調査が進められております。
 
 さらに今年7月には、県内未利用木材等を燃料とする東北最大級の木質バイオマス発電事業が秋田市でスタートしたほか、湯沢市では国内で約20年ぶりとなる大規模地熱発電所の建設も順調に進んでおりますが、引き続き新エネルギー供給拠点の形成と関連産業の集積を目指し県として全力で取り組んでまいりますので、今後とも、皆さまのご理解とご協力をよろしくお願いします。


by sankeibu | 2016-08-31 09:46 | 幹部ご挨拶

『秋田県庁 産業労働部だより』をお届けします。あきたの産業や経済に関する最新の話題をご紹介します。年4回(5月末、8月末、11月末、2月末)発行


by 秋田県産業労働部