こんにちは、赤上です。いつもお世話になっております。
本年度は地域創生を実行に移す年であります。秋田の未来像構築に向けて地域経済の体力増強という永続的なテーマに産業界の皆様と一緒に考え行動に移す時であります。
三本の矢の格言でも知られるように力を合わせることで、景況に左右され難い環境を創出したいと考えております。その一つに航空機関連産業があります。世界的な背景を受けて航空機産業の発展を秋田ならではの産業に育て上げるために、これまでも多くの方々のご尽力がありました。萌芽期におけるストーリーは、由利本荘市のものづくり企業の経営トップが、異分野への進出をと、一念発起した行動からスタートしました。時同じくして、世界的にも新たな航空機の開発が発表され、なかでも日本製の軽くて強い新素材である炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の採用に伴い由利本荘市のものづくり企業は強みのロボット制御技術を利用して航空機の組立工程を提案、採用されて航空機メーカーとの信頼を掴み、現在も秋田のものづくり技術が航空機業界で存在感を発揮しております。
また日本の産業の雄である自動車産業では、新規参入が難しいとされる業界でもありますが、大館市のメーカーは、将来を見据えた参入提案を果敢にされました。大英断とその後の真摯なものづくりの姿勢も相まって、今まさに増産展開を成し得ております。「環境」に配慮するという時代のニーズを捉えて、顧客がシフトする時をチャンスと捉えた事例です。さらに次の事業展開を積極的に模索されております。
これらの事例はマネジメントの父と言われるドラッカーの、経営者は「破壊者」であり、「利益をもたらすイノベーターである」との言葉に適合いたします。ご紹介した企業は、まさに壁を突破し企業の強みである技術を社員と高め、経営者は社員をリスペクトし、さらに、顧客の理想を超える成果を作りあげることで、事業展開に繋がっているものと考えます。
ご承知のように秋田県は、人口減少社会のど真ん中。若者に、やりがいのある仕事、利他的な仕事、そして夢ある仕事、すなわち仕事の魅力を正確に伝えることで、この流れに変化を与えることはできるものと考えます。これが、まさに我々世代の使命と考えます。このためにも企業の皆様とコミュニケーションを重ね、まさに企業の「強み」を見出し、それを育て、その「強み」の上に立って課題解決に挑戦する企業になれるように、平成26年に施行した中小企業振興条例を通して、一緒にお手伝いさせていただきたいと思っております。どうか引き続き、よろしくお願いいたします。