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幹部ご挨拶

【課長ペンリレー】産業集積課長 猿田 和三

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 早いもので今年もあっという間に師走となりました。皆様には益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。

 今回は、10月から11月の工場立地の動向等について触れたいと思います。

 10月13日、自動車部品などを製造する睦特殊金属工業(本社:東京都)と子会社の睦合成工業(同)の横手第2工業団地への立地に関する協定締結式が横手市役所で行われました。

 睦グループは、鉄や銅の粉末を固めて熱処理して部品を成形する焼結技術により自動車のサスペンションなどを製造しております。睦合成工業は、昭和47年に県と旧大雄村の誘致企業として秋田工場を設立し、長年にわたり自動車部品やOA機器のプラスチック部品を製造しています。2つの工場の総事業費は約20億円で約50人を雇用、来年8月の量産開始を目指しています。
 
 11月12日、コンピューター運用管理などを手掛ける日本テクノス(本社:東京都)が秋田市に新会社「テクノス秋田」を設立することとなり、秋田県、秋田市と合同で誘致発表が行われました。
 
 新会社は、3Dシミュレーション技術を使ったシステム開発やICTサポート業務など行う予定で、来年1月の30人で操業を開始し、将来的には150人体制にする計画です。
 
 11月16日、自動車用シートカバーを製造するヌイテックコーポレーション(本社:東京都)が取得する横手市平鹿町の新工場を誘致企業として認定しました。
 
 横手市大森町の既存工場では、トヨタや日産、ホンダなど自動車メーカーのシートカバーを生産していますが、受注が伸びていることから、近接地で増産を図るものです。

 11月25日、自動車部品製造の大橋鉄工株式会社(本社:愛知県北名古屋市)が、横手第2工業団地に進出することが決定し、秋田県と横手市と大橋鉄工の立地協定締結式が行われました。 

 同社は間もなく100周年を迎える歴史があり、トヨタ自動車に直接部品を供給するいわゆる1次サプライヤーとして、技術力と品質管理において極めて高く評価されております。

 新工場は、新たに設立された「大橋鉄工秋田株式会社」が運営し、平成29年2月の操業開始予定です。総事業費は6.4億円、当初8人を雇用し、将来的に50人に増員する計画となっております。

 11月末までの今年度の誘致件数は8件となりますが、各企業の円滑な操業開始、安定的な事業継続に向けて、今後も地元自治体と連携しながら全力でサポートしてまいりたいと思います。

 11月17日、名古屋キャッスルホテルで名古屋リッチセミナーを開催し、約130人の企業の皆様にご参加いただきました。これは、中京圏の企業をお招きして本県の立地環境を紹介し、進出を働きかけるもので、市町村、民間機関が連携して誘致活動を行う秋田県企業誘致推進協議会の主催です。

 当日は、秋田市出身のトヨタ自動車株式会社相談役・技監佐々木 眞一氏から「次世代自動車が創り出す社会」と題してご講演いただきました。自然環境や交通事故解消に向けたクルマ作りの将来やトヨタ自動車における「品質は工程で造りこむ」ための実践、生産現場のみならず、スタッフ部門でも科学的アプローチを加えて展開されている「自工程完結」は、私ども会員にとっても大変有意義でありました。この場をお借りして、佐々木様をはじめご参加いただいた企業の皆様に感謝申し上げます。

 今後は、県、市町村、関係団体が一体となって本県の立地環境の向上に取り組んでまいります。どうぞ皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
by sankeibu | 2015-11-29 13:24 | 幹部ご挨拶

『秋田県庁 産業労働部だより』をお届けします。あきたの産業や経済に関する最新の話題をご紹介します。年4回(5月末、8月末、11月末、2月末)発行


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